ライトハウスの軌道時刻推定予測技術
10月10日(日本時間)に準天頂衛星4号機の打ち上げが成功し、準天頂衛星システムは節目となる衛星4機体制が整いました。11月初めには4号機から航法信号の放送が試験的に始まっており、同システムは2018年4月のサービスインに向けて、最終的な調整段階に入りました。
準天頂衛星システムと弊社の関係は深く、社内には宇宙航空研究開発機構(JAXA)殿による「みちびき」開発・運用当時からプロジェクトに携わってきたメンバーが多く集まっています。そのため、我が国の衛星測位システムがいよいよ実用システムとしてサービスインを迎えることは弊社にとっても非常に感慨深く、同時に関係者のご尽力に心からの敬意を表さずにはいられません。
弊社は軌道時刻推定予測エンジンをご提供することで準天頂衛星システムに参画しています。
このエンジンは準天頂衛星システムの主管制局において準天頂衛星と米国GPS衛星の軌道の履歴を求め、それに基づいて衛星群の未来の軌道を予測するソフトウェアです。
ユーザに放送する準天頂衛星の軌道(エフェメリス)はこの予測結果から生成します。その精度の良し悪しがそのままユーザの測位精度に影響する、まさに衛星測位サービスの中核を担うソフトウェア。私たちは世界トップクラスの精度を誇るエンジンでそれを実現しました。
私たちは日本の実用航法信号がユーザの皆さんに届く日を楽しみにしています。