世界初 準天頂衛星のセンチメータ級測位補強サービス信号 (L6DおよびL6E信号) の受信に成功

ライトハウステクノロジー・アンド・コンサルティング株式会社は、開発中の自社製受信機を使って、準天頂衛星システム(日本版GPS)から放送される、センチメータ級測位補強サービス信号 (L6DおよびL6E信号) を、世界で初めて受信することに成功しました。

 

準天頂衛星システム(日本版GPS)みちびきは、2017年6月1日に2号機、8月19日に3号機の打ち上げが成功し、10月には4号機の打ち上げが予定されています。


準天頂衛星システムに寄せられている期待の1つに、L6周波数帯で提供されるセンチメータ級測位補強サービスによる基準局を必要としない高精度測位の実現があります。

現在は数mから10数m程度が一般的な衛星測位の精度が、大幅に改善されることにより、建機、農機、物流等の自動運転による省力・無人化や、災害予知や警報の早期化など、現代社会の問題、課題の解決が大きく前進すると期待されています。

準天頂衛星システムでは、2017年3月28日にみちびき1号機、9月15日にみちびき2号機、によるセンチメータ級測位補強の「試験サービス」 が開始されました。みちびき2号機以降からは、L6D信号に加えて、L6E信号による、日本国外や海上を含めたグローバルな高精度測位補強サービス (MADOCA-PPP) が計画されており、その試験放送も開始されています。


ライトハウスでは、これらのセンチメータ級測位補強サービスに完全対応した、「QZSS L6受信機」(仮称) の開発を進めており、このたび開発中の同受信機を使って、世界で初めて準天頂衛星のセンチメータ級測位補強サービス信号 (L6DおよびL6E信号) の受信に成功しました。

 

ライトハウスは、衛星測位のエキスパートとして、過去多数の衛星測位技術の研究・開発に携わってきました。開発中の「QZSS L6受信機」 (仮称) は、これらで蓄積したノウハウを統合し、利用者が準天頂衛星システムのセンチメータ級測位補強サービスを容易に利用できるよう、オールインワンパッケージ化した製品です。

 

L6信号の受信・復調に加えて、センチメータ級測位補強サービスに対応した高精度測位アルゴリズムを内蔵することにより、システム構築にかかる時間、工数、費用を大幅に削減し、利用者のアプリケーション開発の効率化に寄与します。

 

準天頂衛星システムによるセンチメータ級高精度測位を期待する、様々な分野のアプリケーション開発に役立てていただくため、ご要望により技術コンサルティングもうけたまわる予定です。

 

詳細は、下記リンクに掲載のプレスリリースをご参照ください。

PR-2017091911-MN_プレスリリース.pdf

 

 

QZSS-L6受信機(仮称) センチメータ級測位補強情報確認画面

 

 

 

QZSS-L6受信機(仮称)コンソール画面 QZS-1_L6D受信画面

 

 

 

QZSS-L6受信機(仮称)コンソール画面 QZS-2_L6E受信画面

 

 

 

 

QZSS-L6受信機(仮称) センチメータ級測位補強メッセージ出力画面

 

 


QZSS-L6受信機(仮称) 試作機外観