ソフトウェア受信機の進化

弊社のソフトウェア受信機(SDR)の歴史は、GPSのマルチチャンネルL1C/A信号受信機とみちびき1号機のL6実証用途の開発に始まり、以降現在も成長を続けております。

 

弊社内では、衛星測位信号シミュレータの試験や、干渉や妨害等の調査において、一般の受信機では得られない測位より前段階のプリミティブなチャンネルでの受信状況や、rawデータの分析には欠かせないものとなっております。

 

お客様からのお問い合わせも、これまでは研究者や技術者の方々からが多く、ハードウェア受信機や測位を利用したアプリケーション開発前の研究・分析ステージで使用したいご希望が寄せられてきました。

 

昨今のCPU高速化、GPUによる高速・並列処理、そして計算機(PC)の小型化は、このソフトウェア受信機の用途、可能性を広げてきております。

 

従来用途の研究開発や試験にとどまらず、小型な高性能計算機に実装することにより可搬性が高まり、フィールドで多数利用されるユーザアプリケーションでの活用も視野に入ってきました。 例えば高精度測位に利用するL1-L6 2周波受信機や、干渉・妨害モニタ用の可搬型ユニットなど。

 

新しい信号に対応するためには、一般的なハードウェア受信機(チップ)の場合、開発は数年を要し、完成後の仕様変更やカスタマイズは不可能で、パラメータによる変更も範囲が限られます。

 

これに対し当社では、完全自社開発ソフトウェア受信機の柔軟性をスピードと用途拡大に生かして、来春の準天頂衛星サービスインに向けて複数のR&Dプロジェクトを進行中です。

 

これまで以上の業種・職種の皆様、あるいはユーザの方々がお使いいただける仕様と価格を目指して、開発を継続いたします。

 

製品化の目処がつきしだい、追ってこのNEWS欄にて皆様へお知らせ申し上げます。